新着記事 [全271件] 治療の手引き 神経細胞 混沌病 恐怖病 絶望病 疾病恐怖 終末恐怖 雑念恐怖 衝動恐怖 不完全恐怖 過去の記事を閲覧する加筆記事 脳神経 ヤクザ 思想関連 芸術,美術 治療の手引き 項目構成 1. 小児化する主体 2. 見えざる陰謀 3. 専門職能者 4. 飽和した世界に浮かぶ群像 5. 文明人と道具 6. 文明人の進化形態 6.1. 身体的特徴 6.2. 感覚受容器 7. コメントを読む(6) 8. コメントを書く関連書籍
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文明社会 1. 小児化する主体
- 物質文明とは, 主体を永遠に自律から遠ざけ小児としての在り方を肯定しているようでもある.鬣
- 小児は, あらゆる物質を自由に所有して全能感を充足していくが, この所有に失敗して自由を損傷すると, 根本情態性反応を受けて脆弱な主体が崩壊の危機に瀕して「足りない足りない!」と泣き叫ぶ.鑽
- そこで扶養者は, 授乳や抱擁によって小児の自由を充足するべく行動しながら少しずつ親離れの自立を促していくが, もし, 小児の自由を充足する支援が過度に為されていない場合, また過度に続けた場合には, しばしば小児の自立が立ち遅れることになる.欖
- 例えば, 小児の要求に対して扶養者が全く無反応であるならば, 小児は, 過度の根本情態性に捕縛されて価値不全症候群へと罹患していくだろう.鬢
- また, 「足りない!」と訴えた次の瞬間に自由が充足されたり, 要求以上に自由が充足されると, 全能感が肥大して自由拡張・損傷症候群への罹患率を高めることから, 扶養者には, 小児と適度な距離関係で接することが望まれる.纛
- 上述した小児と物質文明人の在り方を比較すると, 物質文明人は, 望めば直ぐに物質文明なる扶養者から物質を供給してもらえるので, いささか小児のようにも考えられる.麟
- 例えば, 心身が不調に陥ると薬物に, 権力・所有欲が立ち現れると映画, 音楽, ゲーム, スポーツ, ギャンブルなどに深く依存して自由の充足を試みるが, 充足できないことで通常自由損傷症候群に陥り癇癪や甘えで何とか事なきを得ようとする.鱸
- 権力や所有などの自己主体理念に基付いた行為は, 凡そ子供じみたもので, 行為している間は格好良いつもりでも, 後になってその愚かさに赤面するのはこれらの主体理念によるものである.鸙
- 一方, 物質文明とは, 多大な労力によってその機能を可能とする組織体なので, 諸個人には, 隷従的な労役が要求されるが, しかし, 物質文明は, 後発的に上述のような小児的個人を量産してゆく傾向から, 自己崩壊性を内在させている.蠻
- つまり, 現在の物質文明を維持するためには, 資本主義を醸成したキリスト教社会的な勤勉さが諸個人に要求され, こうした厳格な支配体制を連綿と継承できない場合には, 容易に社会がアノミー化してしまう危険性がある.驤
- 例えば, 昨今学生の小児化が懸念されているが, これは, ゆとり教育というフィルターで実社会の存続困難性を覆い隠して子供に物質的快楽を謳歌させたからでもあり, 最もそのようにして育った大人になりきれないモラトリアム人間に養育された子供は, 必然と幼稚な心性に留まり不安定な社会を再生産していく.欟
- 小児は, 本能価値が充足すれば凡そ満足するが, 成人の自己主体存在は, 主観的な自由を対社会的に拡張していくので幼児と区別して考えなければならない.鱧
- 物質文明は, 娯楽文明ともいわれるが, メディアごしに遊び狂っている大人を範として育った子供が情緒不安定になるのは当然であり, サービス業に近しい教育機関から急激にストレスフルな実社会に放り出されて精神を荒廃させてしまうのは, 教育機関があまりにも実社会に閉ざされているからでもある.靄
- また, メディアからの情報量が教育機関からの情報量を遥かに超過すると, 需要が快楽的なメディアへと移動して, 必然と教育機関の有用性が希薄化してゆく.讓
- この物質文明社会に於いては, そうした中間パスが機能不全に陥ると社会的な自律に漕ぎ着けることが困難となり, 根無し草の小児的漂流民が増加する傾向にある.鬢
- 確かに責任を回避して何も傷つくことなく快楽を追求していく小児のような在り方は気楽だが, 果たして扶養者の心性になりきれない彼らが文明を安定的に維持できるかは疑問であり, いずれは社会に不満を抱えて反社会分子として潜在化していくことになる.鷺
2. 見えざる陰謀
- 自由拡張症候群である資本主義下の主体は, 全体的に自律 (偽自律) を拒否し, 持てる自由力 (自律の意思) を減衰させていく傾向にあるが, この個人世界に自閉して快楽に耽溺する自己主体は, どの様な方法で世界と関わってゆくのだろうか.黷
- 自己主体の行動様式は, 対自的ゆえに孤立的であり, この自己一極的な自由の拡張性は, 抑制力が機能しなければ社会的アノミー, また組織を形成して独裁主義に陥るが, 全体的に自己主体性の強い資本主義社会に於いては, 個々人が一斉に資本の所有へと向かうので, 全体的な資本所有の不可能性から, 大多数の構成要素は, 大きな所有権限を持つに至れず, この諦めからシニシズム的に闘争から離脱して自閉していく傾向にあり, 虚構的な空想世界で自由の拡張を楽しむ者もいる.鬢
- つまり, 現実に於ける資本の所有 (自由拡張) に頓挫すると, 代替的に仮想での所有に邁進しつつ, 機会あらば仮想での所有のパターンを現実での所有に反映させてゆくといった行動様式が自由拡張・損傷症候群 (自己主体性) の主だった行動様式であり, こうした自己主体は, 同様に自己主体的な環境との相互作用のうちに再生産されていく.蠻
- ゆえに, 自己主体理念を精神主体理念へと調律しなければ, いつまで経っても現実と仮想での資本の所有は続き, 現実での資本が所有され尽くされていることを無意識的に了解した現在の若年層は, 仮想での所有にも食傷気味となり子供じみた大人から与えられた玩具で適当に遊び散らすか, 無目的的に脱力しているわけだが, 現代の青少年の協調性, 忍耐・集中力などの能力低下もこうした自己主体理念に基付く社会を紐解くことで明白となる.顳
- こうした自立・自律できない大人が, その子供をどのように扱うかは, 凡そ予測できることで, 自分達の自由力が低く, 且つ所有・支配の意思は旺盛なので, なるべく子供の自由力も低くなるよう飼い慣らし, 容易に自分たちが所有・支配できる構造を創造・維持しようと考えるか, あるいは子供に自分達の尻拭いをさせるべく責任を転嫁するものと考えられるが, これが主題の「陰謀」の意味である.躪
- また, こうした意図が明確に機能せずとも, 後発的な構成要素の自由力は, 連鎖的に低下していくもので「見えざる」とはこれを意味する.鬣
- 社会の至る所でこの自由力量の減衰が進行し始めると, もはや集団の自律性は損なわれ, 自己主体的な自由力の高い独裁者に組織された小集団に分裂して葛藤状態へと至り, 再び自己主体同士の支配的統合劇を繰り返すことになる.钁
- 凡その組織は, 自己主体の自由拡張を推進するために形成された構造であり, 内部も自己主体理念で機能していることから本質的に不調和性を孕んでいるが, 所有する, される状況が好きな自己主体は, こうした組織構造に高い親和性を持つのでそれほど葛藤はないものと思われるが, そのような不調和性から再び精神主体理念が模索され調和的な統制機構が形成されてゆくだろう.顰
3. 専門職能者
- 文明社会では, 社会の構成要素 (個人) に細分的な労働が割り振られ, 諸構成要素の機能的同質性が大きく異なることから, 構成要素間の情報入出が困難となり, システムの流動性が損なわれる可能性がある.靉
- 多少専門的に述べると, あるシステムの構成要素が集積的自己組織化を始めると, 同質的に機能することで散逸構造を維持していた構成要素の平衡性が崩れ, 構成要素が次々と集積構造へと状態変異することから, 諸構成要素は, 細分的機能を余儀なくされ, 物質供給基盤を確たるものにするまでは, 複合存在 (組織体) としてしか自己組織化することが困難となる.顳
- 与えられた物質供給基盤に満足している動植物・昆虫・細胞などは, 自己主体存在 (複合存在) とは対照的な単独存在であり, ウイルスなどは, 複合存在として所有の弁証法を行使するので, 結局供給基盤を失い自滅していく定めにあり, 環境破壊に勤しむ私達に相似している.纛
- しかし, 私達は, 文明の力で非常に強固な (まさに自然のような) 物質供給基盤を生成する可能性がある点, ウイルスとは異なる.顱
- 例えば, 組織の基幹業務システムは, しばしば流動性を欠き大きなムダ・ムリ・ムラを抱えるが, この資本主義社会, またその個人も同様である.讓
- 表面的な合理化, 流動化は, しばしば不合理な硬縮を深層に来たすものである.鸙
- 例えば, 都市は, 道行く人々や隣人が一体何者であるかも解らず, しかし, 彼らは互いに苛烈な資本収奪関係にあるので, 不安が蔓延し易く, 専ら自主自衛やヒューマン・セキュリティが問題となる.鑼
- 他人を気にかけることが煩わしくなり無関心となり, 個人主義・人間疎外が進行し, 社会全体の調和が失われる結果にも繋がりかねない.鬮
- 世代間で無関心となれば, 躾や知恵の継承もままならぬといった具合である.鑽
- この主義体に於ける個々人は, 凡そ細分的専門職能者・行為者として運動しており, この形態は, 細分的目的を効率よく達成する上では非常に有利だが, 他の構成要素と共動する段階になるとしばしば運動に困難を来たす.靉
- 個々のモジュールを生産して, いざ結合テストをしたがさっぱり動かず, 修正に長い時間を要することはしばしばだが, 国家というモジュールがなかなか上手く噛み合わない私達人類や, 個々の人格が相反葛藤を抱えて分在する解離性人格障害, 遅々として進まない学際研究なども同様である.纜
- 構成要素間の情報入出を促進する仲介媒体やプロトコルは, そのような脆弱性を克服するために発現してくるもので, 専門職能者は, 何らかの大きな目的を達成するための仲介 (中間) 媒体と考えることもできる.驩
- 彼らに必要なことは, 自分が一体どのような目的を達成するために機能している全体の部分なのか?といった俯瞰的認識を持つことであり, こうした能力を持たない近視眼的な専門職能者は, いつの間にやら得体の知れない曖昧な目的の達成に動員されて当惑しているものである.黷
- 経済成長後の惨劇は, このような先見性なき視野狭窄な専門職能者によって招来されたものでもあり, 真面目な, 律儀な馬鹿が社会を崩壊へと貶めるものである.鑼
- 彼らの精神疾患因を調査していると, 凡そ彼らが自己主体存在として単一専門的な生き方しか知らず, 多様な生き方を知らなかったことが窺える.驩
- 存在を内省し, 多様な人々の思想・生活様式を知っていれば, 一方が塞がっても他方へと飛び移り易いもので, 存在とは, 本来そうした柔軟なものだが, 機械のように硬直化してしまうのは, 内省を省略して複合存在の一機能となり果て, 他者に無関心となったがゆえである.鼇
4. 飽和した世界に浮かぶ群像
- 物質文明人は以下のように「欲望拡張型」と「欲望飽和型」の2つの特性を示す傾向にある.鑾
| 欲望拡張型 | 欲望飽和型 | | 物質資本への満足度 | 低 | 高 | | 資本の所有欲求 | 高 | 低 | | 労働への意欲 | 高 | 低 | | 自律意思 (自由力) | 高 | 低 |
- 日本に於ける「1990年までの経済成長期」と「2007年現在」の人間像が, この2型にそれぞれ対応する.驤
- 欧米に於ける「商工業化」と「ヒッピー文化」の人間像も, この2型にそれぞれ対応する.讚
- 経済成長期には, 個々人に資本を所有できる可能性が開けるので, 商品 (資本) の需要と供給が上昇して, 社会は, 物質で満たされてゆく傾向にある.羈
- 欲望拡張型は, この好況を促進する大多数を占め, 爆発的な自由の拡張力で資本を所有していくことから, 社会に著しい資本格差が生じ, 多くの低資本者は, 高資本者を支える道具として労働することになる.顳
- しかし, 物質に満たされた社会では, 低資本者といえども曲りなりに物質に満たされており, 加えて高資本を所有できる望みが希薄なので, 資本の所有欲は減じて労働から撤退していく.矗
- 欲望飽和型は, 高級な資本を所有するために労働するよりも, 低級な資本を無料で所有しているほうが楽に生きられると判断する傾向にある.鷹
- 供給に対して需要が減ると, 欲望拡張型は, 国民を扇動して何とか需要を拡大しようとするが, 欲望飽和型にはあまり効果がない.黶
- そもそも無制限的に新しい資本価値を創造して需要を拡大しなければならない社会構造は, 社会内の後続する諸個人を疲弊させて欲望飽和型を多産する欠陥システムである.鷺
- 後続する諸個人は, この欲望拡張型の創造した複雑な社会を維持するために, 精彩を欠いた機械的長時間労働を余儀なくされる.驩
- 現在の子供が社会的自発性を欠くのは, このような煩わしい社会労働に就かずとも十分物質的に満たされているからでもある.蠻
- 安定的に物質が供給される物質社会の下層構造は, 必然と娯楽行動群となるだろう.癲
- 資本競争から脱落した者たちは, 欲望飽和型として反社会を形成していき, 社会の過剰な自由の拡張に抑制的に作用する場合がある.攬
- 社会システムは, しばしば交感神経と副交感神経が拮抗的に作用する生体システムに喩えられるが, 散逸構造は, そもそもそのような拮抗作用がなければ組織化に至らない.糶
- 社会から疎外され反社会に身を置く自己主体存在は, 必ず倒錯症に罹患し, 窃盗, 爆破, 無定住, 隷属, 滅私奉公, 世捨て, 浮浪, 拒食, 苦行などの道徳倒錯行為を行い始めるが, これらは, ヒッピー, ニート, オタク, ホームレス, ロックンローラー, ダダイスト, ニヒリスト, 新興宗教者などに共通して見られる.魘
- 自由力が高ければ, イスラム原理主義やオウム真理教のように反社会性行動によって社会の転覆を実行に移すが, 現在の日本人は, 物質的自由に驕っているので自由力が低く, 結束力や共同体意識も希薄なので隠棲者や浮浪者となって虚構的な世界に遊ぶ非社会性行動に至る.鑿
- このような非社会性行動群の増加は, 間接的に社会の存続不可能性へと帰結するが, この後のアノミー化した空洞化社会にあって, 失われていた自由力は, 多少なり高められるだろう.鷺
- 混沌とした世界とその救済的な世界像は, 彼らの音楽や映画などの趣味世界で予見的に再生産されている.鷹
- 欲望拡張型の創造した複雑奇怪な社会を維持・管理していくことも欲望飽和型にとっては煩わしいことであり, 曲がりなりに物質的に満たされているにも拘わらず, なぜそのような機械的労働に人生の殆どを費やさなければならないのか?という葛藤を抱え易い.靉
- 欲望飽和型は, 欲望拡張型の構築した物質社会が自分の本来的な生を奪った張本人であると感じる傾向にあり, 自由の拡張が結果的に不自由に繋がることを無意識的に理解しているようでもある.齲
- しかし, 彼らが欲望拡張型に反抗できないのは, やはり欲望拡張型に生かされているからでもある.鷹
- 彼らは, 凡そ境界性人格障害であり, その成育史は物質的に満たされていたとしても, 精神的に満たされていない場合が多い.齷
- 欲望飽和型は, 自己主体存在なので欲望拡張型の牽制力とはなるが, 彼らに新しい社会を創造する能力は希薄である.纛
- というのも, これは自由拡張症候群に対する倒錯症候群の短絡的な抵抗である場合が殆どだからである.讖
- しかし, 彼らにも自己主体性を矯めて精神主体性に至る可能性がないわけでもない.驤
- 欲望の飽和は, 自己の自由を内省する契機となり得る.囑
- バブル期の自由拡張症候群の所有生活は凄まじく, 「楽しんだ者勝ち」という軽薄な価値観が国内を騒然とさせたが, 現在も未だそのような余波が残存しており, 日本社会は, 欲望拡張型と欲望飽和型の溝を深めていくだろう.钁
5. 文明人と道具
- この惑星の物質文明人は, 道具のために生きているようでもある.驩
- 新しい道具が出てくると我先にと買い漁り, 道具の生産に血道を上げる文明人の生活は, なかなか忙しく落ち着きがない.鑽
- 苦あれば楽ありと, まさに自由の無の惧れから自由の有を際限なく欲望する所有の循環系に於いては, 生きる意味性を見失い易く, 道具に使役された躁鬱的な人生には平安がない.鑾
- 物質資本がものをいう社会に於いては, 専ら所有物の質と量が個人の安楽な生活を保障するので, 個々人は, 生まれ落ちた時から不平等でもある.驟
- 所有への囚われは, そうした自由の不平等性から生じるものだが, よくよく考えてみると私達の本能は, そうした所有を望んでいない場合もある.躪
- このような内省を突き詰めていくと, 何とも世の中には本能を生かすようでいて, それとは無縁の本能を脅かす価値の多いことかと驚かされる.鹽
- そのような修羅場を演出することに躍起になっている主体に媚びるよりは, 摂理的な危機や心身疾患で苦しむ主体を何とかしなければと考えるのが人情である.鑿
- メディアなどにいい様に踊らされた人間が, そうした価値を取り巻き一喜一憂している様子は, 滑稽でもあり, しかし, 嘆かわしくもあるが, それもまた人間の性と言える.蠶
- ①無意識的摂理主体性は, ②意識的自己主体性か, あるいは③意識的摂理主体性へと遷移する.籬
- ②では, 自由の拡張に葛藤がないが, ①③では, そうした欲求が希薄なので, 拡張的な行為に葛藤が生じる.囑
- 動物や昆虫が本能から外れた行為に無駄な労力を費やさないのは凡そ①だからである.讓
6. 文明人の進化形態
- 人間の進化による発展形態を考える時, 凡そ下図のような形態が想起されるのではなかろうか?
- 奇妙なことに「そのような形態の生命体を見た」と証言する方もいる程である.讙
- この項では, この図像を私達人間が進化した未来人の形態であると仮定して, その形態から人類の進化過程の解明を試みている (笑) .鷽

6.1. 身体的特徴
- 上図は未来に於いて非常に平均的な未来人 (人間) の形態である.鑽
- 平均の身長は100cm, 体重は20kgである.黌
- 頭の運動を主としているので全体的に筋, 骨格が退化して痩せ型であるにも関わらず, 頭部は異常に肥大化している.齶
- また, 重たい頭部を支えるために, 腰, 脚部は比較的発達しているが, 現代人の成人とは比較にならない.鷽
- 一見すると幼児のようであるが, 若干脚の安定性が勝る.纛
- 現代人の幼児程度の運動は上限として可能である.驢
- 乗り物での移動が増えたので脚の指は退化して消失している.鱧
乗り物を常用している個体では, 完全に脚が退化しているが, 平均的には僅かな歩行運動をしているので残存している.齶
- 手はボタンしか押さないので退化の一途を辿ると予想されたが, 非常に巧みにボタンを押すので退化を免れた.矗
- 皮膚は乳白色だがやや緑色を帯びており, ふ化した植物を連想させる (骨も緑色を帯びている) .鑼
- 暗室での作業時間が長いので, メラニン色素が脱失したためでもある (食肉しないこととも関係する) .驤
- ゆえに, 未来人は紫外線や病原体への耐性が低く, 薄い防護服で外界から伝達される情報を選択的に遮断している.齷
- 血液は流れており, 赤い動脈, 青い静脈, 緑の身体のRGBカラーで安定している.顰
- 体毛は不用となったので全て退化して消失している.顳
- 全ての個体は中性であり, 中性, 男性, 女性といった性の概念は存在しない.鑵
- 性別がないので乳房や生殖器は存在しない.靆
- 局部には排泄器官である肛門もなく, 尿道口のみ存在する.驩
- 性交や出産を行なわない代わりに, 個体生産装置で計画的に生産して集団を維持している (つまり本能的機能を外部の道具に依存している) .蠻
- 出産しないのでヘソが退化している.癲
- 生産された時から成人の形態であり, 基本的な情報は予め持ち合わせているので, それほど学習期間を必要としない.蠶
- 情動行動はあまり芳しくなく, 明確に表情を作ることはしないが, 繊細に反応している.鬢
- 眼筋の発達とは非対称的に顔面筋は退化しているが精神病ではない.鬢
- 因みに, 図の表情は対象に好意的な関心を向けている時のものである.灣
- 基本的に闘争を必要としない集団なので, 未来人に好戦的な態度は見られない.鑽
- 戦闘能力は極めて低く, 「現代人の成人 VS 未来人の成人」は, 「現代人の成人 VS 現代人の幼児」と同程度であり, つまりは「現代人の幼児 VS 未来人の成人」が丁度互角に戦えると演繹できる.魘
- しかし, 未来人の科学技術による制裁に現代人は敗北する.釀
6.2. 感覚受容器
- 視覚:
情報社会では視覚による情報の伝達および理解が促進されるので, 眼球は非常に発達している.齷 物体の色彩や形状を認知する視覚機能に飽き足らず, 対象の拡大, 縮小機能, 物体の温度や波動などの補助的情報も認知できるように機能拡張したことが肥大化の要因である (つまり, 機能構造を多く搭載しているので眼球が肥大化している) .魘 拡大, 縮小して対象を目視するためにはある程度の眼球の直径が必要である.韆 いわば視覚の発達がその他の感覚機能を次々に退化させているが, 情報社会では視覚情報が全体の9割を占めるので, 必然的な帰結である.籬 また, 人間は眼球の大きさに活力を感じる特性を持つので, 理想を追い求めるうちに必然と肥大化したとされる (アニメ少女巨大眼球説) .鱶 上述の2つの要因はポジティヴ・フィードバックの関係で眼球の肥大化を促進している.軈 しかし, 眼球の肥大化はその下位の鼻と口の器官を圧迫してしまい, 御覧の通り非常に萎縮している.艷 眼球の重量は改良によりいくらか軽量化されてはいるが, やはり負担となっている.矗 眼球と脳の距離が接近しているのは, 迅速な情報処理に適しているからであり, 今後も部位の変動は考えられない.臠
- 聴覚:
情報社会では視覚情報が優位に交換されるので音声言語による情報交換が疎である.衢 ゆえに, 聴覚器官である外耳の一部は退化して, 側面からは窪みとしてしか目視できない.躪 完全に退化しても生活に支障は無いが, とりあえずの安全弁として搭載している.鑼
- 嗅覚:
嗅覚は最も原始的な感覚器だが, 情報社会では嗅覚情報の処理を必要としないため退化している.蠻 また, 鼻腔は眼球の下垂により圧迫され退化したともいう.蠶 とりあえず尾骨と同じく存在した痕跡として残存しているに過ぎない.驢
- 味覚:
摂食は形式的なものとなり, 味覚は退化している.魘 皮膚から直接的に栄養摂取できるが, とりあえず安全弁として口腔からの摂取もできるようにしている.觀 栄養の摂取は液体食のみであり, 咀嚼筋が退化して顎骨の萎縮から歯骨は消失している.驤 胃腸は消化作業をあまり担わないので退化している (ゆえに胸や胴が細い) .觀 加えて, 情報社会ではあまり発話が為されないので顎骨や声帯が退化している.鼈 口は依然として酸素吸入口としても機能している.蠹
- 触覚:
情報社会では触覚情報が殆ど存在しないが, 触覚器官はそれほど退化していない.欟
Date.2008.01.14 コメントを読むNo1: 客人 ここ数年, 頭の中の整理がかなり下手になったため, 僅かな情報でも取り入れるのが苦痛でさえあります. それでも最低限のニュースは意識して耳に入れるようにしていますが本当に今, 人間には気付くべき何かがある様に感じます. それはきっとここで書かれる「本能」の部分の様に感じますが, じゃあ自分に何が出来る?と自問すると, やっぱり現状に甘んじているしかなくてそれが自分でももどかしいです.
No2: 管理人 疾患によって自由力量が減衰すると記憶・判断・集中などの能力も減衰するので, この土壇場を本能的な内省によって持ち直す必要があります. もし, 鬱病であるならば, その自由力量は凡そ--域へと下降しているので, 思考が回らなかったり, 手足がどうにも動かしにくいといった経験をされたことと思います. 叫んだり, 泣き喚きたくなったり, 身体を打ち付けたくなったこともあるかもしれません. これは本能が根本情態性(不安や絶望)を発動しているからに他ならず, であるならば本能価値が満たされていないか, 或いは自由を拡張・損傷した状態にあり本能性への内観がまだ一歩足りないかでしょう. 「あるがまま」とは何であるのか? この課題をまずは落ち着いて考えてみる必要があります.
都市では, 周りを見渡せど自由を拡張する主体ばかりです. 自由拡張症候群の主体にホイホイと同調していては葛藤が深まるばかりです. 自由を拡張する主体をそもそも愛せないという葛藤から価値不全症候群は発症します. しかし, この愛なき主体さえ愛さなければならない, と踏みとどまることで罹患を抑止できます. 愛なき主体への愛とは「戒め」に他なりません. 「戒め」と「不機嫌」は, しばしば混同され易いのですが, 前者は利他的な怒り, 後者は利己的な怒りです. 私の記事がそうした主体への怒りを帯びているのは, そのような理由からです. 痛ましい現状を戒めて, 愛おしむ態度が本能に即した在り方です.
No3: 客人 情報社会では あまり発話が為されない は, 少し寂しい気がしますがそれはあくまで私が現代人だから, なんでしょうね. でも, 文章だけで受けるイメージよりもイラストは意外に(すみません)愛らしいです. 「生産」されるようにちゃうんですかねぇ….
No4: 管理人 現代も既に情報社会なので, 生身のコミュニケーションは減少していますが, こうしたディスコミュニケーションが機能不全の家庭・社会を形成していく危惧を孕んでいます. 例えば, 触覚のコミュニケーションが希薄となると精神病などに罹患し易くなります. 私としてはこの異性人のような未来人には少し抵抗がありますね.
No5: 客人 眼球ですが, 動物は目の動きで外敵に行動を先読みされるため, 動きを分かりにくくする意味で, 黒くなっています. しかし人間は, 外的の行動に怯える必要がなく, コミュニケーションを取りやすくするために, 白く進化したと言われ, 唯一白目をもつ人間が, 進化の過程で黒目に戻る理由はあまり考えられません. しかし, 環境破壊等で, 紫外線や他の有害光線が強くなり, それらから目を守るように, 表面にフィルター的なものを付けるよう進化する可能性はありますね. 脱着可能であれば, 黒い幕の下に, 白目は必ず存在すると推測されます.
No6: 管理人 その説からすると眼球の黒い部分は今後もどんどん小さくなってWebカメラ並に小型になりそうですね. ただ, それはないか…小さくなりすぎると何処を向いているのか解らなくなるので…やはり紫外線フィルタですかね. しかし, 情報社会では面と向かったコミュニケーションの機会が減少しているので, 白い部分の必要性は希薄になるとも考えられますね.
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