新着記事 [全271件] 治療の手引き 神経細胞 混沌病 恐怖病 絶望病 疾病恐怖 終末恐怖 雑念恐怖 衝動恐怖 不完全恐怖 過去の記事を閲覧する加筆記事 Check!! 脳神経 ヤクザ 思想関連 芸術,美術 治療の手引き 項目構成 1. 興奮性シナプス 2. 抑制性シナプス 3. シナプス後電位 3.1. 興奮性シナプス後電位 3.2. 抑制性シナプス後電位 4. コメントを書くその他 トップページ ウェブサイト概要 お問い合わせ 注目記事 [全271件]
管理人のツイート
|
シナプス (スィナプス; Synapse) 1. 興奮性シナプス
- 興奮性シナプス (エクサイタトリー・シナプス; Excitatory Synapse) とは, シナプス後ニューロンに脱分極性のシナプス電位を生ずるシナプスのことである.鬢
- 中枢神経系で主たる興奮性シナプスは, グルタミン酸を伝達物質とするものである.攬
- 骨格筋に形成されるシナプスは興奮性で, アセチルコリンを伝達物質とする.驢
- グルタミン酸やアセチルコリンが放出されると, Na+やK+に対する膜の透過性が上昇して脱分極が起こる.欟
- 形態学的には, シナプス前・後肥厚がほぼ対称的な対称性型シナプスを形成するのが一般的である.魘
- 興奮性シナプスの活動過程:
- 活動電位がシナプス前線維を伝導してシナプス終末部に達する.欟
- シナプス終末より興奮性伝達物質が分泌される.鬢
- 興奮性伝達物質がシナプス間隙を拡散し, (0.3~0.45msecの遅延時間を置いて) シナプス下膜に受容される.纛
- シナプス下膜のNa+とK+のイオンに対する透過性が増大して脱分極が生じる.鑰
- それが下膜以外の膜を電気緊張的に伝導する.軈
- この時, 脱分極が閾値を超え, 興奮性の一番高い軸索突起始部が10mVの脱分極をすると, ここから興奮が生じる.靄
- 興奮は, 一方は軸索を通じて末梢に伝わり, 他方では細胞体, 樹状突起に伝導する.灣
2. 抑制性シナプス
- 抑制性シナプス (インヒビトリー・シナプス; Inhibitory Synapse) とは, シナプス後ニューロンに過分極性のシナプス電位を生ずるシナプスのこと.驤
- 興奮性シナプスに抑制的に作用する.躪
- 主たる抑制性シナプスは, GABAやグリシンなどを含むシナプスである.鸙
- シナプス前抑制とシナプス後抑制の2つの型がある.顰
- シナプス前抑制:
- 興奮性シナプス終末から放出される伝達物質を阻害する.黌
- 抑制性ニューロンが興奮性ニューロンのシナプス終末部にシナプスを接着していて, 前者の活動の結果, 興奮性ニューロンの活動時における軸索末端からの伝達物質の放出が減少し, ゆえに, 興奮伝達が抑制されるものをいう.讒
- 後抑制よりも長く持続する.驤
- シナプス後抑制:
- シナプス後膜に直接に抑制性伝達物質が作用し, 抑制性シナプス後電位を生じて, シナプス後ニューロンの活動電位の発生を抑えるものである.讙
- 抑制性シナプスの入力部位が他の興奮性シナプス前末端の場合には, 伝達物質の放出の抑制を起こす.鑼
抑制性シナプスの活動過程: 前シナプス線維をインパルスが伝導し, 抑制性シナプスの部位に達する.鑵 シナプス小頭から抑制性の伝達物質が分泌される.廳 シナプス下膜に受容される.驤 後部膜のClイオンに対する膜の透過性が選択的に亢進する.韆 Clは, 内へ流入する.その結果, 膜電位は, Clの平衡電位に引き寄せられ, 固定される.覊 ゆえに, 興奮性シナプスによって生じる脱分極を打ち消す.鼇 膜電位がClの平衡電位より脱分極している時は, 過分極させる.魘
3. シナプス後電位
- シナプス後電位 (ポストシナプティク・ポテンシャル; Postsynaptic Potential) とは, 前ニューロンの興奮性シナプス終末に到達したインパルスにより揮発される, 後ニューロンのシナプス細胞に於ける膜電位変化のことである.顱
- シナプス後電位は, 以下の2つに分類され, 後述の膜電位変化を揮発する.釁
- 興奮性シナプス後電位 ⇒ 脱分極性膜電位変化
- 抑制性シナプス後電位 ⇒ 過分極性膜電位変化
- 神経伝達物質を介するものと, シナプス前部の活動電流で直接起こるものとに区別される.驩
3.1. 興奮性シナプス後電位
- 興奮性シナプス後電位 (エクサイタトリー・ポストシナプティク・ポテンシャル; Excitatory Postsynaptic Potential; EPSP) とは, 前ニューロンの興奮性シナプス終末に到達したインパルスにより揮発される, 後ニューロンのシナプス細胞に於ける脱分極性の膜電位変化のことである.鑾
- 神経細胞内に微小電極を挿入すると, 静止膜電位は, 約-75mVである.欟
- この時, そのシナプス終末を刺激すると, 頂点に達する時間1~1.5mm秒, 時定数4~5mm秒の指数曲線で減少する脱分極が生じる.釁
- この脱分極が閾値を超えると, 伝導性の活動電位 (後ニューロンのシナプス興奮) が生じる.鑾
- 神経細胞間または神経細胞と効果器細胞間で興奮性 (正) の情報を伝達する.靂
- シナプスのEPSPは, 前ニューロンのシナプス終末から放出された伝達物質が, シナプス下膜の伝達物質受容体に作用することにより発生する.籬
- 興奮性シナプス後電位は, 以下の3つに分類される.蠹
- Fast EPSP
- Slow EPSP
- Late, slow EPSP
- EPPと似た性質を持つ.鱠
- 段階的反応であり, 空間的加重を起こす.矗
刺激がシナプス部に送られると, EPSPはここのシナプス活動によるEPSPの代数和となる.鱠
- 時間的加重を起こす.臠
短い時間間隔で, 2つのインパルスを送り, 1つのEPSPが終わらない前に次のEPSPが生じると, 代数和的になる.糶 2発刺激の間隔が30msec以内のように短いときは, 代数和以上になる.艷 伝達物質の分泌が亢進するためと考えられている.靆
- 反復刺激後増強性がある.糶
一定期間, 高頻度でシナプスにインパルスが送られた後, 数分間, 次のインパルスによるEPSPの大きさが大となる (つまり, 促通が生じる) .鱧 これは, 連続興奮後にシナプス前線維末端の膜電位が増大するため大きな活動電位が生じ, 従って伝達物質の分泌が大となることによる.驤
- Fast EPSP:
- Fast EPSPとは, アセチルコリンがニコチン受容体と結合したときに生じる電位変化である.躡
- シナプス前線維の単一のインパルスにより発生する速いEPSP.讙
- イオンチャネルと一体になった伝達物質受容体 (アセチルコリン, グルタミン酸受容体チャネルなど) により発生する.鑾
- 前ニューロンのシナプス終末を1回刺激すると, 生じさせることができる.鷽
- 単一インパルスにより放出された伝達物質のシナプス間隙内の生存時間は非常に短く, しかもイオンチャネルが開いている時間 (数msec) は非常に短いので, 数msecで最大に達し, 膜の時定数 (十数~数十msec) で減衰する速い時間経過を示す.鼈
- 中枢神経系のシナプスのFast EPSPの振幅は通常数mV以下で, 多くのFast EPSPが異なる部位で同期して発生したり (空間的加重) , 短時間の間に繰り返して発生することにより (時間的加重) , 興奮の閾値を超えて活動電位を発生する.魘
- 末梢の神経筋接合部では, 活動電位の閾値を十分超す数十mVのEPSPが発生し, 1つのEPSPで興奮伝達がなされる.魘
- Slow EPSP:
- Slow EPSPとは, アセチルコリンがムスカリン受容体に結合したときに生じる, 遅いシナプス伝達による電位変化である.驩
- シナプス前線維の繰り返しの興奮により放出された伝達物質の作用で十分大きな振幅となる遅いEPSP.鑼
- 発生に関与する伝達物質受容体は, 細胞内情報伝達系により, イオンチャネルと関連するので, その時間経過が遅くなる.鑷
- この情報伝達系としては, GTP-結合タンパク (Gタンパク質) のみが介在し, 受容体→Gタンパク→イオンチャネル開閉の機序で起こる場合や, Gタンパク質活性化から二次メッセンジャーを産生し, タンパク質のリン酸化反応を伴う場合がある.蠹
- 電気シナプスでは, シナプス前末端の活動電位による電流がシナプス前とシナプス下膜を結合するギャップ結合チャネルを通って流れ, シナプス下膜に局所電流による膜電位変化が発生し, EPSPとなる.齷
- Late, slow EPSP:
- Late, slow EPSPとは, LHRHによって生じる電位変化である.鑪
- 連続した刺激を繰り返すと, 0.1秒後に記録することができ, 数分間持続する.
3.2. 抑制性シナプス後電位
- 抑制性シナプス後電位 (インハビトリー・ポストシナプティク・ポテンシャル; Inhibitory Postsynaptic Potential; IPSP) とは, 前ニューロンの抑制性シナプス終末に到達したインパルスにより揮発される, 後ニューロンのシナプス細胞に於ける過分極性の膜電位変化のことである.钁
- 後ニューロンは刺激閾値が上昇し, 活動電位が発生し難い状態に抑制される.顰
- 抑制性シナプス後電位は以下の2つに分類される.釀
- Fast IPSP
- Slow IPSP
- 電気シナプスでのIPSPは, 前ニューロンのシナプスの活動電位の後過分極電位が, 後ニューロンのシナプスに電気緊張的に伝達されて発生する.蠻
- なお, この場合速い活動電位のスパイクは, 膜の容量特性により濾過され, 小さくなる.讓
- 持続時間は, 興奮性シナプス後電位より長く, 数十msec持続する.齲
- Fast IPSP:
- Fast IPSPとは, 数十msec~数百msec以内に終わる速いIPSPのことである (化学的シナプスでは) .钁
- イオンチャネル (GABAやglycineはCl-チャネル) と一体となった受容体が活性化されて発生し, この抑制効果は膜の過分極のみならず, その強力な膜のコンダクタンス上昇による短絡効果により, 興奮性シナプス後電位や膜興奮性を抑制する.靄
- Cl-の平衡電位が静止膜電位 (静止電位) により正側にある細胞では, Cl-チャネル活性によるIPSPは, 脱分極性となるが, 強力な短絡効果により抑制効果が発揮される.顴
- Slow IPSP:
- Slow IPSPとは, 数sec~数十sec続く遅いIPSPのことである.鸙
- 伝達物質と受容体の結合によりGタンパク質やそれにより活性化される細胞内情報伝達系の活性化を介して起こるイオンチャネルの開口 (K+チャネル) や閉鎖 (Na+チャネル) により発生する.籬
- この場合の伝達物質としてはアセチルコリンやカテコールアミンやGABA (GABAb-タイプの受容体) やペプチド類が関与する.軈
Date.2008.01.14 |